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注意!
女体化です。ティキラビがナチュラルに夫婦です。法的に二人が夫婦です。言わずもがな、現代パロディです。
それでおk!てかたは、そのままスクロールどうぞ。
愛しい人がいる。
その人の、声が好き。瞳が好き。笑った顔が好き。泣いた顔も好き。
歩く姿も好き。走る姿だって好き。待ち合わせ場所に着いた俺に。ひらひらと振る手が好き。
その人が歌う歌が好き。触れた花が好き。砂浜につけた足跡も好き。
君を、取り巻く空気すら。すべたが愛おしい。
できるなら、ずっと、一緒にいたい。
一緒に、いてくれますか?
俺と、結婚してください。
「って、言いてぇ…」
「何が?」
俺のひとりごとに、隣にいるいとしい人、ラビは小首をかしげて聞いてくる。
俺の愛しい恋人。
もう付き合い始めて5年になる。
そろそろ、一緒になりたいと思うわけです。
そう思って、指輪も買った(セオリー通り給料の三か月分、だ)
今もその指輪は、俺のポケットの中。
プロポーズしようと決心して、指輪を購入してから早一月。
布の上から、手で指輪の入ったケースをなぞる。
出るのはため息。
隣のラビが、心配そうに俺を見上げる気配がした。
「ティキ、どしたんさ?最近元気ないじゃん」
「いやー、うーん。なんつーか、自分のヘタレさに悩んでるというか」
「?」
「いや、気にしないでいいよ」
「ティキさ、なんか、言いたいことあんの?」
「え!?」
内心、ドキリとした。
そうか、観察力の優れているラビは、おそらく俺のこのひと月の俺の心の葛藤をとっくの昔に見抜いていたんだろう。
もう、腹をくくろう。断られたらどうしよう、なんて考えちゃだめだ。
「ラビ!」
ラビの肩をがしり、とつかんで、俺の方に体を向けた。
さっきまでは隣り合って座っていた俺達の体は、向かい合う。
「あのさ、ラビ、」
きょとん、とした俺の大好きなラビの瞳が俺を見つめている。
ああ、やっぱりラビの瞳はきれいな色をしているなぁ。
結婚したら、夫婦になったら、今まで以上にこの瞳は俺を見てくれるようになるだろうか。
「ラビ、愛してる。」
「うん、俺も。」
「ラビ、あの・・・その…、俺、と、」
先を言うのが怖い。ああ、俺ってこんなに臆病ものだったのか。
「…ティキ、」
言葉の途中で固まった俺を、ラビが小さく呼ぶ。
「ティキ、俺、欲しいものがあるんさ。」
「ほしい、もの?」
突拍子もないラビの言葉に、戸惑いながら俺が聞くと、ラビはにこり、と笑って手を俺のポケットに伸ばした。
「これ、ください。」
「え…」
それ、は。
「ティキから、指輪が欲しいです。」
「お嫁さんに、してください。」
照れたようにはにかむラビを見て、俺はラビに抱きついた。
指輪が欲しいの
「ティキってホントヘタレ!」
「悪い」
「ひと月は、待たせすぎさ!ずっと楽しみにしてたのに!」
「ごめん。ラビ、じゃあ、あらためて言わせて。」
「いいよ。」
「ラビ、結婚しよう」
「はい。喜んで」
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ヘタレティキ
なんかごめんティキ。