任務先の宿につき、部屋に入るや否やラビはベッドにぼふり、と倒れこんだ。
同じ任務に就いたアレンは何か食べ物を買ってくると言っていた。
一緒に行くといったのだけど、人のいい笑顔でなぜか必死に断られた。
食べ物を買うそのついでに、つなぎとして食べ歩きでもするのだろうか。
それに加え、よく食べる彼のことだ。尋常じゃない量の食べ物を買ってくるにはまだ時間がかかるだろう。
ラビは一人、ベッドにうつ伏せになったまま呟いた。
「あー。だりぃ。疲れた。腹へった。眠い」
しわ一つないシーツに顔をうずめ、その感触を楽しみ、しわを作る。
もぞもぞと動いて、団服を脱ぎ、ばさり、とベッドの端に投げた。
そして、そのまま転がって仰向けに寝転がった。
「疲れた、なあ。」
再び呟き、彼はそのまま目を閉じる。
しばらくの沈黙。
だが、再び彼は小さく口を開いた。
「ティキ、」
と、ここにはいない人物の名を呼ぶ。
もちろん、返事はない。
「なんか、会いたい、かも。」
そう呟くと、ラビはゆっくりと閉じていた目を開いた。
少し驚いたように、うわ、めずらし。と彼は呟き、
「でも、会いたいなあ」
と続けて呟きラビはそのまま睡魔に身を任せた。
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短っ・・・!しかもティキでてこないし、オチなかった・・・。