マジックミラー
「時々、お前がわからねえ」
「・・・?」
何も映すことのない、その右目に、何でも見透かされているような気分になる時がある。
アクマを倒して、もう汽車がないから、ともう一晩だけ泊まることになった宿の一室で。
もう、幼馴染のようなものである神田とラビがいた。
そして、唐突に口を開いた神田。
彼にしては珍しく、彼から口を開いた。
「お前は、俺のことを何でも知ってる、みたいなツラしやがって、」
「・・・うん」
「お前は、俺にならなんでも知られてる、みたいに振るまいやがって」
「・・・・・・うん」
「だけど、俺はお前のことを何もしらねえ」
「そんなこと、」
ないさ。
とは、続かなかった。
続けることが出来なかった。
神田が、ラビの口を彼のそれでふさいだから。
そのまま、ラビの服に手をかけた神田は、それ以降一切口を開かなかった。
ただ一言、
「ユウ、ゴメン・・・な」
ラビの言葉だけがそこに響いて、そしてそこは静寂に包まれた。
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なんだこれ!
わっけわかんねえ。
え?なに??ユウラビ??
えっと、普段は、互いに何でもわかることが多いけど、たまぁに、神田は不安になります・・・みたいな話が書きたくて玉砕・・・って感じです。