マジックミラー





「時々、お前がわからねえ」

「・・・?」

何も映すことのない、その右目に、何でも見透かされているような気分になる時がある。


アクマを倒して、もう汽車がないから、ともう一晩だけ泊まることになった宿の一室で。

もう、幼馴染のようなものである神田とラビがいた。

そして、唐突に口を開いた神田。

彼にしては珍しく、彼から口を開いた。


「お前は、俺のことを何でも知ってる、みたいなツラしやがって、」

「・・・うん」

「お前は、俺にならなんでも知られてる、みたいに振るまいやがって」

「・・・・・・うん」

「だけど、俺はお前のことを何もしらねえ」

「そんなこと、」

ないさ。

とは、続かなかった。

続けることが出来なかった。

神田が、ラビの口を彼のそれでふさいだから。


そのまま、ラビの服に手をかけた神田は、それ以降一切口を開かなかった。

ただ一言、

「ユウ、ゴメン・・・な」


ラビの言葉だけがそこに響いて、そしてそこは静寂に包まれた。










===================================================================
なんだこれ!
わっけわかんねえ。
え?なに??ユウラビ??
えっと、普段は、互いに何でもわかることが多いけど、たまぁに、神田は不安になります・・・みたいな話が書きたくて玉砕・・・って感じです。